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従わない奴隷

第4章 ユウリ、再び


前来たときみたいに
ワンルームの
ど真ん中にある
ちいさなテーブルの前に

俺は
縦膝をついて
座って

後ろにある
マットだけのベットに
肘をついた



ユウリは
いそいそと
台所で

お茶を入れている



俺が
お茶を気に入ってると
思いこんだのか

ちょっと

うれしそうな顔で
俺に

また熱いお茶を
差し出した



ほんとは
猫舌で

熱いお茶なんか
好きじゃねぇのに・・・



どうせ
熱くて飲めないから

冷めるまで
話をしようと思った




「ユウリ、そこ座れよ」



「は、はい」




ユウリは

俺の方を向いて

ちょこんと正座して



また

手を

ぎゅって握った

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