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月琴~つきのこと~

第4章 第二話 【月琴~つきのこと~】 二

 そして今夜もまた、嘉平太は酒をしたたか呑んで帰ってきたようだ。しかも、その身体に明らかに他の女の残り香をまとわりつかせて。
 妙乃の心はざわざわと波立った。
 その夜も妙乃は既に床に身を横たえていた。

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