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月琴~つきのこと~

第4章 第二話 【月琴~つきのこと~】 二

 妙乃は嘉平太のあまりの言葉にうつむき、唇を噛んだ。
 その拍子に、妙乃の寝衣の衿許から白い胸のふくらみが見えた。だが、当の妙乃はそんなことは考えてもいない。妙乃を見下ろしていた嘉平太が一瞬狼狽えたように視線を逸らした。

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