ツインズ・ラブ
第18章 想いの人(Side神田)
仕事をきちんとしているのだけど、何となく切羽詰まった感じがとれるのだ。
余裕がないようすがわかる。次から次へと仕事をさばいていっている。今日はいつもより早く上がれるかも知れないと周囲が期待してしまうほどに、どんどん仕事が片づいていく。
「当日の出演者スケジュールは、今先方と電話で確認した。手書きで書いたから、これを誰かWORDで打ち直してくれないか」
「わかりました」
生徒会庶務の橘がその原稿を葉月から受け取る。
「吉本、先ほど頼んだ書類のコピーは終わった?」
急に話をふられて、吉本は少し慌てていたが、
「こちらにあります」
と答えて、葉月にコピーが終わった書類を渡した。
「出演者に渡すから封筒に宛名を書いておいてくれるか?」
意外なことに吉本は書道の達人だ。賞状や手紙、宛名関係はだいたい吉本が筆ペンで書いてくれている。
余裕がないようすがわかる。次から次へと仕事をさばいていっている。今日はいつもより早く上がれるかも知れないと周囲が期待してしまうほどに、どんどん仕事が片づいていく。
「当日の出演者スケジュールは、今先方と電話で確認した。手書きで書いたから、これを誰かWORDで打ち直してくれないか」
「わかりました」
生徒会庶務の橘がその原稿を葉月から受け取る。
「吉本、先ほど頼んだ書類のコピーは終わった?」
急に話をふられて、吉本は少し慌てていたが、
「こちらにあります」
と答えて、葉月にコピーが終わった書類を渡した。
「出演者に渡すから封筒に宛名を書いておいてくれるか?」
意外なことに吉本は書道の達人だ。賞状や手紙、宛名関係はだいたい吉本が筆ペンで書いてくれている。