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ツインズ・ラブ

第24章 再会(Side 智則)

「本当にごめん」
 ごめん・・・。
 これ以上、ここで聞いたら、仕事ができる自信がない・・・。
「待って」
 後に伸ばしても仕方がない。
 わかっているけど。
 今は聞きたくない。
「それは、この仕事が終わってから話をしてほしいんだ」
 この続きは、予想ができる。
「お願い・・・だから」
 声が震える。
 
 プロとして、この動揺が誰にも伝わらないように演じなければならない。

 笑顔と夢を売るのが芸能人。
 親の死に目に会えなくても、それが他人にわからないようにしなければならない。

 兄が僕にいつも言っている言葉だ。僕はプロだ。
 大丈夫。僕なら、できる。

 僕はできる・・。そう、何度も呪文のように唱えながら、僕は自分を立ち直らせようとしていた。

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