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ツインズ・ラブ

第26章 浮気疑惑!(Side司)

「湿気た顔するなよ」
 神田が飲み物片手に声をかけてきた。
「葉月のことは、心配する必要ないだろ。言いたくないけど、他には目もくれないくらい、お前一筋なんだから」
 でも、電話すらないんだよ。
 電話がダメでも、普通、メールくらいすると思わない?
 気がつかないはず、ないのに。
 Lineも既読にならないし。
「それより、もうすぐお開きだからさ。主要メンバーを労ってこいよ」
 いつもなら、1人1人に声をかけて、飲み物をついで・・・。
 みんなの労を労っている。
 それが会長として、当然の振る舞いだと思っているから。
 でも、今日はまったく注ぎに回れていない。
「会長が声をかけるだけで、俺ら何倍も疲れが癒やされるんだから」
 そんなことは、ない。そう思いながらも、みんな、本当に頑張ってくれたんだから。
 ジュースを注ぐくらい・・、しないと人としてダメだよね。

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