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ツインズ・ラブ

第26章 浮気疑惑!(Side司)

 改めて、全員の顔を見渡していると、入り口の付近に・・・。
 葉月の姿があった。
 全く、今まで気がつかなかった。来ているなら、普通、声くらいかけるよね?
 怒りで手が震える。
 でも、それを表に出しちゃダメだ。
「特に今回、ゲストが変更になるという異常事態に臨機応変に対応してくれて、本当にありがたかったです。改めて、御礼を言います。本当にありがとう」
 葉月にも、本当は感謝しているけど。でも、今は怒りの方が勝っている。
「最後の締めは僕が務めるよりも、そこで大活躍してくれた僕の片割れのほうが相応しいと思います。葉月」
 葉月の方を見ながら、微笑むと、みんなが一斉に葉月の方を驚きの表情で見た。
 誰もが葉月がここに居ることに今気がついたようだった。
「最後、ばっちり締めて」
 少しくらい、意地悪してもいいよね、葉月。この程度の意地悪、可愛いものだよね?

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