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ツインズ・ラブ

第28章 融けあう夜(Side司)

 葉月が腰の動きを止めた。
 奥まで突きだしたものはそのままだけど、動きをやめてくれたので、ようやくもうろうとしていた意識がはっきりとしてくる。
 葉月の顔を見つめると、
「ずっと・・一緒にいてね」
 寂しそうに、微笑みながら葉月に言われた。突然、そう言われて少し驚きながら、僕は頷いた。
「うん・・」
 葉月の身体に抱きつく。
 なぜか、少し葉月が震えてる。
 自分の中にいる葉月から不安が伝わってくる気がした。
「司と離れたくない」
 僕が葉月から離れる日がくるはずないのに。こんなに近くで身体を繋げているのに。
 不安なの?
「葉月」
 葉月の名前を呼ぶ。
「うん?」
 葉月は僕の頬に軽くキスを落とす。
「心配しなくても、僕はどこにも行かないよ」
 僕の半身。
 そして、最愛の人。
「うん」
 身体を繋げても。繋がっているときは一番身近に感じるけど。
 身体を離したときから、孤独を感じる。そういうことだよね?
 だから、不安なんだね。
 葉月・・・。

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