テキストサイズ

ツインズ・ラブ

第31章 番外編② 司&葉月

「わざわざ、こんなところに呼び出して、なんの用だよ?しかも司に内密で来いって、大変だったんだぞ」
 神田は、昼休みに生徒会室へ呼び出され、不機嫌そうに俺を見てくる。
「予想は付いているんだろ?」
「何のことだか。葉月の勘違いじゃないのか?」
 あくまでとぼけようとする神田にイライラしながら、ゆっくりと問い詰める。
「先週、司がお前にまた相談してたよな」
 知っているんだぞ。
 司は俺が寝ている隙に部屋を出て行ったと思い込んでいるから、何も考えていないようだけど。
 ご丁寧に部屋にある内線電話で電話してから部屋を出て行ったから、履歴で神田の部屋に電話をかけたことを確認したんだから。
 その後、司の行動が急に変わった。神田が司に話した内容が元凶としか思えない。
「司に余計なこと吹き込んだだろ」
 神田は心持ち、にやっと口を微笑ませた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ