ツインズ・ラブ
第2章 監視(Side 司)
「忙しいのに悪いな。司」
先生方は同じ進学クラスに在籍する僕と葉月を区別して、大抵僕を「司」と名前で、葉月を「篠宮」と名字で呼ぶ。
何で葉月が名字で兄である僕が名前なのかは良く分からないが、いつの間にか、その呼び名が定着していた。
「篠宮は一緒じゃないのか、珍しいな」
葉月はいつも僕についてきたがるが、今日は何も言わなかった。
「葉月に用ですか?」
だったら、葉月も一緒に呼び出せば良かったのにと思うと、
「いや。別にそうじゃない。一緒に来られたら、面倒だっただけだ(あいつがいたら、絶対に邪魔するからな)」
「??」
「まぁいい、ちょっと面談室で話そうか」
僕と田中先生は、職員室のとなりにある面談室で話をすることになった。
先生方は同じ進学クラスに在籍する僕と葉月を区別して、大抵僕を「司」と名前で、葉月を「篠宮」と名字で呼ぶ。
何で葉月が名字で兄である僕が名前なのかは良く分からないが、いつの間にか、その呼び名が定着していた。
「篠宮は一緒じゃないのか、珍しいな」
葉月はいつも僕についてきたがるが、今日は何も言わなかった。
「葉月に用ですか?」
だったら、葉月も一緒に呼び出せば良かったのにと思うと、
「いや。別にそうじゃない。一緒に来られたら、面倒だっただけだ(あいつがいたら、絶対に邪魔するからな)」
「??」
「まぁいい、ちょっと面談室で話そうか」
僕と田中先生は、職員室のとなりにある面談室で話をすることになった。