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ツインズ・ラブ

第9章  作戦と恋敵(Side葉月)

 まっすぐなこの男に司が惹かれるかもしれない。
 既に影響は受けているしな。
「・・・・・・わかった。話だけは聞いておいてやるよ」
 神田にはこれ以上この件に踏み込まないように、釘を刺しておこう。
「ただこれ以上は俺たちの問題だ。例えお前でも、口を挟んで欲しくない」
「・・・・・・・」
「何も言わないってことは、了解したと解釈するぞ」
「わかった。これ以上はもう言わない」
 重い空気が2人の間に流れる。その空気を全く変えるように、生徒会室の鍵がガチャッと開けられた。
 この部屋の鍵を持っているのは、生徒会長と生徒会副会長のみ。わざわざ鍵をあけて入ってくるのは、多分・・・、司だ。
「あれ、葉月。いたの?図書委員会終わったよ」
 俺に対して笑顔で話す司に少し罪悪感を覚える。
 潮時かもな・・・。
 俺は田中との関係を整理する必要性を感じていた。

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