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この恋は、特別(ふつう)

第11章 風邪引きさん。

『久しぶりに、明日はオフだ。』

と言った君は、

微熱があるくせに私の家に泊まった。

そして、次の日。


「櫻井さん、起きて~。」

一足早く起きて、朝ごはんを作ってから、起こしに行った。

「起きて?」

翔「…ん。」

返事は返ってくるか、微動だにしない。

「大丈夫?」

翔「ん?何が?」

薄目を開けた君は、私の手を引っ張った。

翔の上に被さる。

「櫻井さん、」

翔「何でしょう。」

「熱。高くなってない?。」

翔「…さぁ?」

「ごまかすな。ちゃんと目を見て。」

額に手をかざすと、熱い。

翔「朝からドキドキしてる藤花の熱が、移ったの!」

「バカ。ほら早く熱計って?」

渋々はかり始めた翔さん…

こういうときって、マネージャーさんとかにいっといた方が良いのかな?

翔「はい。鳴ったよ。37.0」

「嘘つくな。ちゃんと貸して!」

電源を落とそうとする翔から、体温計を取り上げて、画面を見ると…

「38.5じゃん!?」

翔「大丈夫。寝ればなおる。」

「一応、マネージャーさんに電話しよっか?」

翔「大丈夫?」

「いとこ、って設定にする。」

翔「ケータイに番号あるから、見ていいよ。」

「オッケーです!」

早速、翔のケータイから電話帳をだして、番号にかけた。

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