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ねぇ、麻弘…

第1章 思い出

私と麻弘は、2歳違いの姉弟だった。

眞浩は幼稚園に行っていた頃、お気に入りのタオルを手放さなかったね。

小学校に上がるまで、眞浩はタオルを放さないんじゃないかって心配していたよ。

「タオル放さないんでしょ?」

私がからかったら、ムキになって、絶対にタオル卒業する! そう宣言したね。

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