
1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第6章 決行
出てきた女の子の目の前には、女性が後ろ向きで立っていた。
女の子はバレない様に警戒しながら出口のドアに近づいていく。
もう少し……。
もう少し……。
知らず知らずのうちに、香織はその女の子がバレずに逃げ出せるよう応援していた。
もう少し……と。
しかし、香織の応援もむなしく、後50㎝ぐらいの所で、女性が振り向いてしまった。
その瞬間、余程女の子は驚いてしまったようで、口から何かを吐き出してしまったようだ。
香織も思わず塩水を少し飲んでしまった為、慌ててペットボトルの塩水を口に含み直した。
