テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

拓ちゃんとの別れは…

自分が幸せになるための別れ…?



“人の不幸の上には自分の幸せは成り立たない”





―――そう。




私は拓ちゃんとの、今や良く分からない関係を断ち切って幸せになるって決めたんだ。




私は光の問い掛けに声を発せず、コクリと頷く。




そんな私の顔を光は覗き込んで





「だったらそんな面してないで。

俺が一緒に居るだろうが?

着くまで心愛が不安なんないように手ぇ繋いでてやっから。

心愛は清々しく堂々としてろ?」





フッと優しく目を細めて笑った。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ