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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第9章 別れの曲

「心愛?どした?」



ドアを開けたまま、なかなか動かない私に不思議に思ったのか。


光は私の背後からひょこっと顔を出す。


だけど。


直ぐに部屋の中の異変に気付いた光は、一瞬にして眉間に皺を寄せて険しい顔に変化。





「あん…の野郎……っ!!」





小さく吐き捨てて私の横を通り過ぎて、部屋の中に入ろうとした光の腕を掴んだ。




「……帰ろう」



「はっ?!何言って……「いいから!」




怒り冷め止まない風な光の言葉を遮って





「お願い……帰ろう…?」

「お…おいっ……!!」





光の手を引いて拓ちゃんの部屋を出た。





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