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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第11章 想い出

「え……?」


「別れた事、後悔してないなら上だけ見てろ。下向いてたって言い事なんも無ぇんだから。

それに」



…?



「“別れ”がある時は必ず“出逢い”があるって事、知ってた?」


「え?」



別れがある時は出逢いがある…?



「誰かと別れたら、その穴を埋めるようにちゃーんと別の誰かと出逢うように世の中出来てんの!

だからさ、忘れる忘れないで下向いてんじゃなくてさ?

次の出逢いに期待しながら毎日過ごすほうが楽しくね?


あいつを記憶から消すなんて付き合ってたんだから無理でしょーよ。

そんな事に無駄な動力使ってる暇あんなら、自分のこれからの“幸せ”願いながら過ごしてな?」





そう言って光は私の頭をポンと軽く叩いてニコッと優しい笑みを私に向けた。








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