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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第20章 拓ちゃんの心と私と・・・

時刻的にも夜が更け、空の黒が濃くなると比例して、星の白も濃くなり

頭上で綺麗にペテルギウスが輝く空の下



もしかしたら私は…

凄く残酷な話を拓ちゃんから聴かされてるんじゃないか…



そう思えて仕方がなかった。



ただただ、拓ちゃんの話を隣りで黙って聞いてた。


……黙って聞くことしか出来なかった。


が、正しい言い方なのかもしれない。




まさか…




拓ちゃんがそんな想いをして来てたなんて全然、頭になくて。

そんな苦悩を抱えてたなんて全然、微塵にも思ってなくて。



ただただ、女の人と体を重ねてた。


ただただ、要望のままに女の人を…



そう思ってた事は全部……






私の……ため……?







予想外の言葉に動揺が隠せない私の隣りで

拓ちゃんは夜空を真っ直ぐ見つめたまま、静かに更に言葉を紡ぐ。







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