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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第27章 番外編

2年前。

クリスマスの日、光の癒しの場所

黄色の世界が広がる傍で約束した通り、ちょうど1年後のクリスマス。


3度目の正直。


しっかりとスニーカーにジーンズ。

防寒もしっかりして、黄色の世界を目指した私。


光に



「ここは、ヒールにミニスカートだろうが!空気読めって!バカ」



なんて、理不尽なバカを1つ貰ったけれども、そこは無視。


でも



「せっかく、心愛をおんぶして登ってやろうかと思ったのに。

その恰好じゃ必要ねーじゃん」



そんな、甘い事を言われちゃうと…


今すぐにでも家に帰ってヒールに履き替えて来ようかな…



なんて思ってしまうじゃぁないか。



「今、帰って履き替えようか…とか思っただろ?」


「へ?!」


「あんたは、マジで分かりやすいのな」



呆れたように言う口調とは裏腹に、優しい微笑みで私の手をギュッと握る光に

胸がキュンと暖かくなる。



「行こうか?」


「うんッ!」



1回目と2回目とは違う。


3回目は、山の入口から2人仲良く手を繋いで

黄色の世界へと向かった。







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