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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第28章 番外編 ②

――――――・・・


「どうだ?気分は」


「あ?最悪に決まってっだろうが」



仕事終わり。


店の外の喫煙場所で一服しながら、夏目が買ってくれたコーヒータイム。



「お前、あの子に気持ち伝えてないじゃん。

良かったのか?」



……そう言うけどさ。

良かったのかどうか分からないけどさ。



「俺は言いたい事を言ったからいいさ」



想いを伝える事が、道を開く最短だったのかもしれないけど。


でも


俺にとっては“祝福する”という事が

今の俺には1番の最短だったように思えるから。


それに、今更…。


今更、結婚した相手に好きだのなんだの伝えたところで彼女が困るだけ。


俺は、彼女を困らせたいわけじゃない。




「俺はもういいんだ」


「………そうか。」




20分前の俺より



断然、今が清々しい。




「夏目、次はお前だからな!」


「………ふん。」


「おいっ!」




徳チャン…



ずっと笑顔で居ろよ…









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