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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第6章 はんたいことば

拓ちゃんは私の腕を掴んで無言でお店の裏へと移動。


引っ張られる形で私も拓ちゃんの後ろを着いてお店の裏に。


拓ちゃんの表情が見えなくて、

私の手を掴む拓ちゃんの手の力が少しだけ強くて



「拓ちゃん…?何か怒って……」



拓ちゃんの表情を伺おうと拓ちゃんに向き合うように立った瞬間




――――えっ、




突然、視界が真っ暗になって。


ふわっと香る拓ちゃんのシトラスと煙草がプラスされた匂い

温もり

ゴツゴツしたGジャンの生地の感触


それらを感じて、今、拓ちゃんに抱きしめられてるんだって事を認識した。






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