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灰になるまで

第2章 出会い

その頃、ずっと続いていた彼との関係は私から冷めてきて、何度か別れ話をして話し合っている真っ最中だった。

別れたくないと泣き出す彼をなだめて、でも別れてほしいと説得する。

理由はただ私の身勝手だった。

そんな私の態度はきっと沢山隙を作っていたんだと思う。

新人の達也に惹かれながら、同じバイト先の元先輩だった山口さんにも時々食事に誘われたりしていた。

山口さんは優しかったし、私を好きだと早い段階から言ってくれていた。
けどとくに返事を急かされるわけでもなく、私もまだ山口さんをそうゆう目で見られなくて、なんとなくやり過ごしていた。

バイト先では休憩がかぶるたびに、少しづつ達也と話をした。
一人暮らしをしていること。
バイクが大好きなこと。
音楽が好きでギターをひいてること。
水泳はインターハイまで出て、今はスポーツ系の学校に通っていること。
何もかもが魅力的に見えた。

どんどん惹かれていくのが自分でわかるほど、彼との関係を早く終わらせたいと思っていた。

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