テキストサイズ

夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





「けど、私、辞めた方が・・・


社長が色々言われるの嫌なの。」




「辞めてどうする?
弟の学費は?親父さんの借金は?」




「どうしてそのこと・・・」




「なんで言わなかった?
金なら俺が用意してやるのに。
そしたら、風俗なんかで働く必要ないだろ。」




「それじゃ意味ないの。」




「・・意味ない?」




「あんたには有り余るお金があるかもしれないけど、普通お金って汗水垂らして手にするものなの。
こんなところで働いて給料もらってることが正しいとは思わないけど、あんたにタダで助けてもらおうなんて思ってない。」




「・・・・」




「父親の借金も弟の学費も私が何とかする。
ここで雇ってもらえてるだけ有り難いと思ってるんだから。ここじゃあんたも味方になってくれる。」




「美月・・、」




「ちょっ、やだ・・!
名前で呼ばないでよ。


まな板ってあだ名、初めはムカついたけど、今では悔しいけどしっくりきてるんだから。」














こうやって笑えてること・・・





初めて社長と会った時は想像もできなかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ