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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第4章 第一話【空の記憶】~真実~ 

 亮平がそっと幸の顔を上向かせる。亮平の唇が静かに降りてくる。幸は、二度目の口づけを受け止めるために、眼を閉じた。
 今、幸の眼裏にひろがるのは、嵐の前に見た凶々しいほどに黒い空ではなく、涯(はて)なくひろがる晴れた、穏やかな蒼空であった。
                【第一話 空の記憶】おわり)

 



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