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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第6章 第二話 【めざめ】 再会

僕の身分はあくまで講師ですから、教授と違って、助っ人である助手は僕個人で雇う―、つまり、あなたは、僕のごく私的な雇い人ということになるんです。だから、この部屋からあまり出ないようにさえすれば、あなたの顔を見る人も滅多にいないし、ましてや、隣の女学校の学生にあなたの存在が知られることもまずないでしょう。その点は心配には及びません」

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