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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第8章 第三話【波の音】 予感

「へえ、他の男とは何度でもやれるっていうのに、俺が相手じゃあ駄目だっていうのか。やっぱり、お前は俺のことを蔑んでたんだな。今の男は大学の先生だってな。俺なんかとは違って、頭の良いお偉いさんだっていうわけだ。女学校出の幸とはさぞかし話が合うんだろう。それとも、何か、合うのは話だけでなく、身体の方もなのか」
 幸はあまりの言葉に思わず耳を塞ぎたくなった。

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