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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

「不思議ね、ここから遠く離れた都市にいても、あの桜貝に耳を当てると、波の音が聞こえてくるような気がしたわ。この繰り返す波の音、潮の匂いをありありと感じることができるの」
「幸、少し眠っても良いか」
 亮平が気だるげに言い、幸は微笑んで頷いた。幸はそのまま砂浜に座り、亮平は幸の膝を枕にして横になった。

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