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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第14章 番外編第一話「潮騒の詩」~海辺の恋~

「当たり前だろう。この村に生きる者は、皆大なり小なり海からの恩恵を蒙って生きている。現に、お前の父親だって、漁師をしているのではないか」
 この海辺の小さな村のすべての家が漁をして身の糧としていると言っても過言ではない。
 娘は亮平の言葉に、小さく肩をすくめた。

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