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「お前は一体何ということをしでかしてくれたのだ」
　徳三郎が弥生の頬をぶった。
「待って下さい、お父さん。弥生さんに絵のモデルになって下さいとお願いしたのは僕なんです。弥生さんは」
　伊右衛門が弥生と徳三郎の前に割って入る。弥生を庇うようにその前に立ちふさがる伊右衛門の胸倉を徳三郎は掴み、更にその頬を殴りつけた。