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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第20章 番外編第三話【秘恋~背徳の恋~】 睡蓮の池 

「最後の最後で構図に迷いが出ましてね。何か今一つ物足りない気がして、昨夜はひと晩中どうしたものかと思案していたのです」
 織部が何故か光円の方は見ずに応えた。
「そうですか」
 光円がやわらかく頷くと、織部は続けた。
「何とか思案がまとまったので、このまま続けて描こうと思います」
 織部の言葉に、光円は素直に頷いた。

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