【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~
第5章 レオ篇
月花が『夜伽』をはじめてから、
もうすぐ3ヶ月目に入ろうとしていた。
この2ヶ月間で20人近い貴族と
『夜伽』を行った月花には
人には言えない新たな“悩み”が出来ていた。
『はぁ……』
昨夜に『夜伽』を行った月花は
朝食を食べ終わると大きなため息と共に
自身のベッドに横たわった。
「どーかした?」
上から覗き込むユーリと視線を合わせると
ゆっくりと瞼を閉じ呟く。
『……ううん、何でもないの』
「……そう?」
心配そうに見つめるユーリを余所に
月花の頭の中は
自身が抱えている“悩み”で一杯だった。