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ナーバス BREAK DOWN

第1章 フラッシュバック

遠退いていく意識の中、くらくらする頭に蘇ってくるのはあの日。

4人の男達に無理矢理犯される自分。

(いやだっ 止めてっ)

喉の奥まで男根を喰わえさせられていて、声は出せない。

苦しさと屈辱に涙が溢れた。

(助けて、誰か…)

ふとあの人の顔が目に浮かんだ。

(先輩!!)

救いを求めて押さえられている腕をピクリと動かした。

浮かんだ先輩の顔は、最後見た思い切り迷惑そうな表情だった。

(あぁ、先輩はもういないんだった…)

諦めると同時に体に変化が現れる。

動悸がして、お腹の奥がざわめいた。

激しく突かれていた後孔が蠢きだす。

もう体も心もぐちゃぐちゃで苦しい。

(このまま死ねたらいいのに…)

過去の自分とシンクロするように真実は意識を手放した。

壁に寄りかかっていた体が滑り落ちるように崩れる。

頬には涙が跡がついていた。

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