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ナーバス BREAK DOWN

第1章 フラッシュバック

労るように肩を抱かれ、真実ははにかんで笑った。

「着替えて顔を洗ってくるね」

真実がそういうと道臣は心配げにはしていたが「わかった」とリビングに向かった。

洗面所で口を濯ぎ、顔を洗う。

シャワーもしたかったが、あまり時間がかかると道臣が心配するので諦めた。

(過保護だからなぁ)

真実はクスクス笑う。気持ちが和んでいく。

薄いスェット地の寝間着に着替えてリビングに行った。

スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを弛めた道臣がリラックスした様子でソファーに座っている。

真実に気が付くと手のひらを上にし「おいで」というように腕を伸ばした。

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