
強制恋愛
第14章 *14*蓮の過去
「玲奈…」
俺は嬉しくて嬉しくて思わず玲奈を抱きしめた
『え、あっ蓮⁉︎』
玲奈ははじめはもぞもぞとしていたけどしだいにおとなしくなって俺の腕の中にすっぽりとおさまった
『蓮…蓮がいなくなっちゃってから私ずっとさみしかった……お父さんとお母さんも……蓮のこといつも心配してる……』
俺が高校に入学し、一人暮らしを始めてから一回だけ母さんから玲奈が第一志望の大学に合格したと電話がきたきり、この数ヶ月間1回も連絡は来なかった
『お母さんはね、蓮のことを思ってしばらく生活になれるまでは連絡をとらないって決めたみたい…だってお母さんも蓮のこと大好きだもん」
俺は小さく頷いた
本当の親子じゃない
そう告げられる前もそして今もずっと変わらずに俺を愛してくれている父さんと母さんにはいつも感謝している
