
強制恋愛
第14章 *14*蓮の過去
『んぅ〜…』
大きく伸びをして玲奈は目を覚ました
『…////』
そしてシーツで身体を覆い隠し恥ずかしそうに俺を見つめる
その潤んだ瞳……俺はこの時にはもう玲奈を女として見ていたのかもしれない
「玲奈」
抱き寄せると玲奈の身体がぴくっと反応する
『な、な、なにっ』
なぜかふくれっ面の玲奈
きっと玲奈なりのせいっぱいの照れ隠しなんだろう
「身体…大丈夫? 痛くない?」
『うん、大丈夫…』
………しばらくの沈黙
『蓮』
「ん?」
『大好き』
小さい頃からずっと一緒にいた
嬉しい時も悲しい時もずっと一緒にいた
『大好き』と照れながら気持ちを伝えてくれる玲奈に今までにない感情が生まれる
この感情はなんだろう
暖かくて…なんとなくほろ苦くて……
「俺も…大好き」
気づいたときにはこの思いを言葉にして玲奈に伝えていた
この感情が……きっと 大好き なんだ
顔を真っ赤にそめて抱きついてくる玲奈を抱きしめながらそっと目を閉じた
