近くて遠い
第31章 空虚な生活
「お姉ちゃん!明日お祭りあるんだよ!」
食べ終わって片付けていると、隼人が傍に来て私を見上げた。
「お祭り…?」
言われて考えてみると、そういえばこの時期近所の神社で少し大きめのお祭りがあったのを思い出した。
「行きたいの…?」
「行きたい!!綿あめ食べたい!」
ワクワクしながら、隼人は私の答えを待っている。
隼人が行きたいなら夜遅いから私も行かないといけないけど…
「行ってきなさい。」
後ろで話を聞いていたお父さんが静かにそう言った。
やったー!
とはしゃく隼人の声を聞きながら、私はお父さんを見つめた。
「父さんは適当にご飯をすませるから。
真希にもずっと働かせてばっかで悪いだろう。
お金やるから、行ってきな。」
その言葉を私は黙って聞いた後、コクンと頷いた。
お父さんはそんな私を見て軽く微笑むとお風呂に向かった。
「お父さんっ…」
私の声にお父さんが振り向く。
「ご飯……
ご飯作って置くから…。」
お父さんは一瞬固まったあと、ありがとうと言ってお風呂に行ってしまった。
食べ終わって片付けていると、隼人が傍に来て私を見上げた。
「お祭り…?」
言われて考えてみると、そういえばこの時期近所の神社で少し大きめのお祭りがあったのを思い出した。
「行きたいの…?」
「行きたい!!綿あめ食べたい!」
ワクワクしながら、隼人は私の答えを待っている。
隼人が行きたいなら夜遅いから私も行かないといけないけど…
「行ってきなさい。」
後ろで話を聞いていたお父さんが静かにそう言った。
やったー!
とはしゃく隼人の声を聞きながら、私はお父さんを見つめた。
「父さんは適当にご飯をすませるから。
真希にもずっと働かせてばっかで悪いだろう。
お金やるから、行ってきな。」
その言葉を私は黙って聞いた後、コクンと頷いた。
お父さんはそんな私を見て軽く微笑むとお風呂に向かった。
「お父さんっ…」
私の声にお父さんが振り向く。
「ご飯……
ご飯作って置くから…。」
お父さんは一瞬固まったあと、ありがとうと言ってお風呂に行ってしまった。