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──────…



「つまらないな。」




「……え？」




夜、あれから毎日のように通うようになっていた有川様。
いつものようにVIPルームで二人の中お酒を作っていると、低い声で有川様が呟いた。




「何か…あったのか…？」



眉を潜めて顔を近付ける有川様に私は相も変わらずどぎまぎしていた。



「いえ…とくに。」



必死に目をそらしてそう答えるが、
有川様は強引に私の顎を掴んで顔を自分の方に向かせた。




「………！？」



固まる私に鋭い視線が注がれる。



「言え」



そんな…



「本当に何もありませんから………ったいっ！！」



必死に目をそらそうとすると、有川様は、急にもう片方の手で私の腕を力一杯握ったので激痛が走った。



「言えと言ってるだろう！！」



っ…、本当に横暴…



力付くで何でも自分の思う通りにさせようとしてくるなんて…



「いっ痛いです！有川様！」



悲鳴を挙げる私を見て有川様はチッと舌打ちをすると今度は勢いよく私を投げ出した。



「っ…………」






どうして、
私ばかりがこんなに目に合わなきゃいけないのだろうか…


気に入らないのなら、私を指名しなければいいのに…



痛む腕を押さえながら、身体を起こして有川様を見るが、

別に申し訳なさそうにするわけでもなく、ただ私を見つめながら優雅にお酒を飲んでいた。




「お前が言わないからいけないんだ」




信じられない…

ちょっとお金を持っているからってこんな風に人を扱っていいはずないのに。




「何を睨んでるんだ。近くに寄れ。」




「……はい…」



私は乱れた髪を必死に整えながら、有川様の隣に腰掛けた。



「早く言わないとまた痛め付けるぞ」



そう言ってまた私の腕を掴もうとする有川様。



はっ…！


またやられる！