近くて遠い
第47章 有川商事より読者の皆様へお願い
「~~~~~~!!!」
苛立ちは最高潮。
余裕のない光瑠に
余裕たっぷりの要。
対称的な二人の様子を真希はハラハラとしながら眺めていた。
サラリと黒髪がなびいて、要が足を組みながら真希を見つめた。
「あ、真希さん、かわいいというのは本当ですよ。」
パチッとウインクをしながら、要が言った。
その爽やかな様子に
真希は不覚にも胸をドキッとさせる。
「あぁっ!腹が立つっ!!!!!!」
「ひゃぁっ!」
光瑠は大きな声で怒鳴ると真希の肩を掴んで顔を近付けた。