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最初で最後の恋

第12章 この気持ちの正体は?

彼女ー澪と付き合い始めてから、俺は毎日がかなり充実していた気がする。

それまではすぐに身体を求めてくる女ばかりだったのに、澪はそんな奴らとは全く違う子だった。


手を繋いだだけで、一緒に並んで歩いて帰るだけで。付き合ってたら当然のことのようにする行為ひとつひとつに、澪は嬉しそうに『ありがとう』って笑ってた。



隣に澪がいるだけで、心がふわふわと温かくいられた。



俺は自分でも気づかないうちに、澪に惹かれていたんだと思う。


そんなある日。

俺は澪を連れて子供の頃に住んでた場所に連れて行った。


澪は初めてのデートだったからか、学校で会うときよりおしゃれをしてきてくれて、そんな姿も可愛らしいと思った。

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