テキストサイズ

最初で最後の恋

第12章 この気持ちの正体は?

俺はじっと澪を見つめた。

彼女は景色の方を見たまま、固まっている。そして……


「綺麗…



ありがとう…こんな素敵な景色を見せてくれて……」


そう言って泣きそうな澪。


そんな彼女を見ていると、ものすごく愛しいと感じるんだ。


すると…




チュッ





一瞬なにが起こったのか、わからなかった。
しかし俺の体にぎゅうっとしがみつく澪を見て、俺にキスしてくれたことに気づいた。


その顔は恥ずかしげで、でも嬉しそうに微笑んでいて。


あぁ、もうやばい。


俺はもう、溢れる気持ちが止まらなくなると同時に、自分の気持ちに確信を得ていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ