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最初で最後の恋

第16章 新たな不安

授業も終わったあたしたちは神田君を含めて4人で帰ろうということになり、神田君が来るのを教室で待っていたのだ。


「1年は大変だよね、やたらと授業多くて」

「確かに。でも経済学部は俺らより単位少ないしまだいいんじゃないか?」

「それもあるけど!澪が神田君と一緒にいる時間がないじゃない!」


「え」


あたしはきょとんと香奈を見る。

もう、香奈ってばいつもあたしのこと心配してくれて…


ほんと、お母さんみたい。

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