テキストサイズ

最初で最後の恋

第17章 柔らかな時間

「こーゆーの神田君に似合いそうっ」


あたしがそう言ってカーキのズボンを見せると、彼はあたしの口元に人差し指を置いた。


「蓮、だよ」


あ…

あたしは恥ずかしさで顔を赤らめる。
うつむいていると、彼は下から覗き込んできた。


「言ってみ?」


「…れ、蓮……」


「よし」


蓮はあたしの頭を撫でながら満足そうだった。

ど、ドSなのかな。蓮って。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ