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遺伝子の欲望

第7章 放射線物質

「はい…今度…一緒にお願いします。」


その時の暢くんの顔は妙に大人びて真剣な顔をしていたけど、私は中々ないこの楽しい一時に浸り過ぎていた。


理論的に生きていれば極端に逸脱する事はない。 


霊長類として、真っ当に生きて生けると自負があった。


けど…現実は思い通りには上手くいかないものよね。


どんな理論も『机上の空論』になってしまう。


やっぱり、人間なんて愚かで、力なんて持ち合わせてはいないんだわ…。


否応なしに、突き付けられる羽目になる…。


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