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遺伝子の欲望

第8章 単細胞生物

暢くんは、動じる事なく松原さんを見据えている。


「危ない!」


私は眼を瞑ってしまった。


「わぁっ!!痛たたたっ!」


え…この声…。


恐る恐る眼をあけると、暢くんが松原さんの腕を捻り上げ、身動き出来ないようにしていた。


「は、離せ!」


「もう、黎子さんに近付きませんか!」


「それは…。」


「約束して下さい!じゃないと、警察呼びますよ!」


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