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遺伝子の欲望

第9章 二重螺旋

『はぁ~黎子自身が自分の『遺伝子』に素直になりなよ~。』


『欲しいモノを手に入れろって~事だよ!』


香織の言ってた事が、今なら分かる気がした。


私を見下ろす暢くんの表情は凄く逞しくて、その瞳には私が映っていた。


どちらともなく眼を閉じ、唇が重なる。


少し仰け反る私の腰と背中を暢くんは、長い腕を絡ませ支えてくる。


まるで、二重螺旋みたい…。


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