テキストサイズ

遺伝子の欲望

第5章 疑似科学(ぎじかがく)

「松原さん!離して下さい!」


「黎子さん、僕の気持ちを受け止めて下さい!」


「人の話し聞きなさい!離れてよっ!鬱陶しい!!」


「えっ!」


ようやく離れたわ…。


私は、深呼吸をし溜まっていたモノを一気に吐き出した。


「松原さんは、自分中心に地球を回してらっしゃるようですが、端から見たら勝手にグルグル自転してるだけですよ!」


「えっ?あっ?自転?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ