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俺の聖なる剣

第6章 鏡





鏡に映る

今日の僕は

昨日より 取り繕って生きていた




日を重ねる度に

感じるのは

自分が偽善者になっていくような感覚


それは
地球を取り巻く
大気のように


僕の体を包んでいく




自分の
あるがまま が
分からないまま




地球の中で
うごめく空気のように


流されていくだけだった




鏡に映る

今日の僕は

昨日より 重かった


日を過ごす度に

感じるのは

潰されていくような感覚



それは
地球に働く重力のように


押しつぶされて殺されるだけだった





鏡に映る

今日の僕は

何かに満ち溢れていた

時間を重ねる度に

感じるのは

生まれ変わるような感覚





それは地球の木が
光合成を行うように


僕を信から変えていった








鏡に映る

今日の僕は

昨日より 柔らかかった



一秒すぎる度に

感じるのは


浮遊するような感覚


それは
地球の中の

空気のように


誰にもせ左右されず
自分で浮いていった






鏡に映る

これからの僕は


毎日のように






幸せだった

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