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秘密の派遣業務

第24章 桐沢の出張

由美とは1年ぐらい付き合っていた。

桐沢に研究所行きの話が持ち上がった時、桐沢は迷う事なく行く事を決めた。

それは自分がやりたかった研究の仕事だった事、研究の最前線が島の研究所だった事。
そして…報酬が良かった事など桐沢にとっては魅力的な話だったのだ。

長期間戻れなくてもいいと思った。

そんな桐沢に由美は『島に行くなら別れる』と迫り、桐沢は別れを選んだ。

それ以来由美には会っていなかった。

由美「戻って来たの?」

由美は縋り付くように桐沢に擦りよってきた。

桐沢「いや、研究の中間報告に来ただけだ。」

桐沢の口調は事務的だった。

だが由美はそれに気づかない。

由美「…何だ…」

そして…桐沢の腕に抱きついた。

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