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秘密の派遣業務

第28章 峯山の心の闇

辛い事や嫌な事があっても、紗江は出来るだけ笑顔で過ごそうと決めた。

(直哉さんが支えてくれるから頑張れる。)

桐沢も紗江のそんな気持ちに応えてしっかり紗江を支えていた。

恋人が別の男に抱かれに行くのを見送るなんて、普通の恋人同士では考えられない事だが、今の桐沢にはそんな事は関係なかった。

それは紗江の仕事だと割り切り、心の繋がりを大切にした。

それが2人をより強く結びつけていたのかも知れない。

そんなある日の事だった。

桐沢「…今夜は…峯山の部屋か…。あれからは本当に大丈夫なんだな?」

桐沢は紗江が峯山の部屋を訪ねる日には必ず同じ質問をするようになっていた。

紗江「…うん…大丈夫だよ。…相変わらず玩具は使われるけど…」

それも紗江には嫌な事だった。
けど、あの日よりは数倍ましだった。

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