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秘密の派遣業務

第41章 本当の恋人に

初めて訪れた桐沢の家を紗江は不思議そうに見渡していた。

紗江「…綺麗…」

(何でこんなに綺麗なの…?もしかしてたまに戻って来ていた…とか?)

だったら何故今まで会ってくれなかったのか…
そう思うと不安になっていた。

そんな紗江の気持ちに気付かないまま桐沢は答えていた。

桐沢「定期的に清掃業者に掃除を頼んでるんだ。いつ帰って来てもいいように…」

その言葉にホッとする。

紗江「…そうなんだ…。確かに…私のアパート…3年で凄い埃だらけになってた…」

桐沢「…大変だったろ?」

紗江「…うん…必死で掃除した…」

そんな話をしながら…

(違う…こんな話をしたいんじゃないよ…)

なかなか本題に入れない…
少しの歯痒さを感じた。

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